1. 6ピンヘッダをハンダ付けする
プログラムを書き込むためにはUSB-シリアル変換器を接続するために、基板の短辺にある6孔に、ピンヘッダをハンダ付けする必要があります。
ブレッドボードなどに挿すことを考えると基板下面にはスペースがないため、ピンヘッドは基板上面(クルミちゃんの顔のある方)側から孔に通して裏面側でハンダ付けすることになるでしょう。
ピンの長さが短い方がハンダする側、長い方がUSB-シリアル変換器のソケットに挿す側です。
ピンの向きは、ストレート型を取り付けると基板に直角に、L型だと基板に水平に向きます。
(ピンヘッダ(オス)型以外にピンソケット(メス)型もあります)
基板の端子の孔に直接挿して簡単に抜けないジャンパー線(先端が細い二股になっている)もあります。
ピンソケットを付けたい場合は、両端同じ長さのピンヘッダを使います。
参考までに 電子工作のコツ/ハンダ付け
2.USB-シリアル変換器経由でパソコンと接続する
1) FTDI VCPドライバをダウンロードする
Arduino向けのUSB-シリアル変換器はどこのメーカもFTDI(IFuture Technology Devices International)社製のチップを載せてあり、VCP(Virtual COM Port)のドライバをパソコンに組み込むことで、USB-シリアル変換器がCOM 1~nのシリアルポートとして扱えるようになります。
(ⅰ) ドライバのダウンロードは↓ここから行えます。
FTDI VCP driver
(ⅱ) このページの中の「VPC Drivers」以下の一覧表で、使用するパソコンのOSと32/64bit版の種別からドライバのバージョンを選択します。
例えば「Windowsの32bit版」なら「2_08_28」を左クリックして選びます。 (Windowsは64bit版でもバージョンは同じです。2013-02-20現在ですが)
(ⅲ) するとすぐにダウンロードが始まり、パソコンの「ダウンロード」のフォルダに「CDM 2.08.28 WHQL Certified」といったフォルダが作られますので、OSがドライバを認識する分かり易い場所に移動してください。
(ダウンロードしたままでもUSBコネクタを挿すと認識はされました)
2) USB-シリアル変換器とケーブルをつなぐ
(ⅰ) USB-シリアル変換器にUSBケーブルのミニBポート(小)コネクタを差し込みます。
(上下の向きに注意して合う方で差し込みます)
(ⅱ) USBケーブルのAポート(大)コネクタをパソコンに差込みます。
(上下の向きに注意して合う方で差し込みます)
(ⅲ) パソコンにUSBケーブルが差込まれるとしばらくして自動的に認識されるはずです。
(ⅳ) COM番号を確認するには
「スタート」から「デバイスとプリンタ」(windows7の場合)を左クリックすると、例えば「FT232R USB UART」といったUSBを使用した機器のアイコンが表示されます
(ⅴ) それを左ダブルクリックして選択し、「FT232R USB UARTのプロパティ」といったプロパティ表示で、「ハードウェア」タブを左クリックすると、「デバイスの機能」の中に「USB Serial Port(COM3)」といった番号が確認できます。
USBデバイスは認識されているのにCOMポートが認識されない時は、ドライバがうまく見つけられなかったと考えられますから、ダウンロードしたドライバのあるフォルダを手動で設定する必要があります。
ただ初めてUSBコネクタを挿し込んだとき、その直後は認識されなくても数分後に認識されたことがありますから、パソコンのOSがドライバを検索して組み込む時間を考慮した方がよいでしょう。
3) USB-シリアル変換器とGR-KURUMIをつなぐ
USB-シリアル変換器の6ピン孔にGR-KURUMIの(ハンダ付けした)6ピンヘッダを挿します。
ここで重要なことは、ピンヘッドの挿す向きを間違えないことです。
というのも、メーカによってはコネクタが左右逆についており、すなわち変換器を表裏ひっくり返して挿さないといけないものもあるのに、ピンヘッダは間違った向きでも普通に挿さってしまうからです。
間違った向きで挿してあると当然動きませんし、壊れてしまうかもしれません。
基板の表面には以下のようにピンの項目がプリントされてありますので、GNDとGND、DTRとDTRを合わせる向きでつないでください。(RXIとTXOは互いに交差します)
GR-KURUMI
|
USB-シリアル変換器
| ||
(1)
|
GND
|
⇔
|
GND
|
(2)
|
CTS
|
→
|
CTS
|
(3)
|
VCC
|
←
|
VCC
|
(4)
|
RXI
|
←
|
TXO
|
(5)
|
TXO
|
→
|
RXI
|
(6)
|
DTR
|
←
|
DTR
|